アルコールの上手な付き合い方2
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アルコールの脳への影響
2017年のイギリスの研究によると
アルツハイマー型認知症の所見として見られる海馬の萎縮は、アルコールの摂取量が多いほどその頻度が高く、1週間のアルコールの摂取量が8グラム未満と比較して、
112から168グラム未満では3.4倍
168から240グラム未満では3.6倍
240グラム以上では5.8倍と海馬の委縮は増加していました。
ストロング缶1本500mlがアルコール36グラムです。
そう考えると、112グラムという数字は1週間では、多くないですね。
日常的に飲む人なら、240グラムの人もいるでしょう。
少量のアルコールでも認知症のリスクが高まる
35から55歳の9087名の男女を、23年間に渡り経過観察したデータによると。
アルコールを飲む人を1週間に8グラムから112グラム以上飲む人をカテゴリ分けし
1週間に112グラムを超える飲酒習慣を、中年期に持っていた人は、その後の認知症発症リスクが1.47倍に増加していました。 1週間に112グラム以上飲酒をしている人は、飲酒量が56グラム増える毎に認知症リスクは17%増加する、という推算されています。 この週に112グラムというのは、1日に換算すると16グラムですから、日本で適正飲酒量とされる1日23グラム以下より、少ないです。
認知症のリスクを下げたいのであれば、缶ビール1缶(500ml)程度がリスクを上げない量になりそうです。
国ごとに違うアルコール基準
以下全て男性の基準(女性は半分が目安)
日本では、1週間の摂取アルコールの目安は161グラムとされています。
アメリカでは、1週間196グラム
イギリスでは、なんと112グラム
イギリスは以前168グラムとされていましたが、飲酒のリスクを厳格化し引き下げられました。
認知症のリスクを最も考慮された、イギリスの基準で考えると
1週間にワイングラスなら、5杯分、ビールの中ジョッキなら4杯分です。
お酒が好きな人にとってはかなり厳しい基準ですね。
まとめ
高齢化社会が進んでいる日本では、認知症という病は社会問題です。
高齢ドライバーの事故も減りません。
高齢となっても脳が健康なら、自動車の運転も長く楽しむことが出来ます。
昔は私もお酒は好きでしたが、それ以上に健康オタクなので、アルコールは家ではほぼ飲みません。
アルコールを飲むことは楽しく、上手く付き合えば健康にも効果があります。
ただ個人的に思う事は、アルコールが体に悪いのもありますが、飲みすぎで太り、血糖値が上がる事による認知症の物もあると思います。
糖尿病はまた恐ろしい病気なので、別に紹介します。
いずれにしても、お酒はたしなむ程度という言葉もあるように、頻繁な飲み会をする人は注意が必要です。
健康が一番の幸せです。それは健康を害した時に気が付きます。
病に犯されてから、気を付けるなら、最初から予防した方がいいですね。
健康に幸せに過ごしましょう!
ではまた~
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